四国カルスト
四国カルストは高知県の天狗高原から地芳峠を通って愛媛県の大野ヶ原まで、東西約25キロにもわたって広がるカルスト台地です。日本三大カルストの一つにも数えられる四国カルスト。四国カルストは日本のカルストの中でも珍しく、標高が1000〜1400メートルと高いことも特徴です。
四国カルストは一面に緑が広がり、そこで乳牛が草を食む姿はまさに牧歌的。ところどころに石灰岩が露出し、草原の緑と美しいコントラストをなしています。四国カルストは四季折々の植物も美しく、特に秋にはススキが大地一面を覆い黄金色に輝きます。また、冬の四国カルストは白銀の世界。高知県唯一のスキー場となります。
四国カルストの雄大な自然は観光客にも人気で、四国を代表する観光地となっています。四国カルストの壮大な眺めと美しい植物、頭上に広がる青い空とのんびりと草を食む牛たち。都会で暮らす人々にとって、四国カルストは豊かな大自然を感じることのできる場所のようです。
四国カルストの四季
四国カルストは高山植物の宝庫。四季折々の美しい植物が、四国カルストを彩ります。春〜夏、緑の大地を飾るのは可愛らしい花々。秋はススキが黄金色に輝き、周囲には紅葉も見られます。冬は一面白銀の世界。高知県唯一のスキー場となります。
四国カルストの花々を探してみよう
四国カルストを彩る可愛らしい花々をご紹介。四国カルストを訪れるときにはぜひ探してみてください。
◆ イチリンソウ
春、四国カルストに可愛らしい白い花を輝かせるのはイチリンソウ。光を浴びると上を向いて咲き、日没には閉じるという特徴があります。
◆ ヤマシャクヤク
4〜5月に美しい花を咲かせるヤマシャクヤク。シャクヤクに似た花で、山地に咲くことからこの名が付きました。
◆ ヒメユリ
四国カルストのシンボル。小さな朱色の花は上を向いて咲き、緑の大地の中で明るく輝きます。絶滅危惧種。
◆ フクリンササユリ
四国カルストの中でもよく見られるササ。そのササに似た葉っぱを持つことからササユリの名前は付きました。6〜7月頃、淡いピンク色の花が可憐に咲きます。
◆ ヤマアジサイ
四国カルストの夏を飾るヤマアジサイ。ヤマアジサイはわたしたちが普段見るアジサイよりも花びらの開く部分が少ないのが特徴です。赤・青・白など美しく咲きます。
◆ キレンゲショウマ
四国カルストのような石灰岩地帯でよく見られる花。7月〜8月、ちいさな黄色の花を咲かせます。宮尾登美子さんの小説「天涯の花」で有名になりました。
◆ ツリガネニンジン
四国カルストに群生するツリガネニンジン。白や薄紫の小さな花は釣鐘そっくりです。8月〜10月が見頃。
四国カルストができるまで
四国カルストでは緑の大地に白い岩が複雑な形で姿を表しているのが見られます。このようなカルスト地形はどのようにできるのかご存知ですか?
四国カルストを作り出しているのは石灰岩。サンゴ礁などによってできた石灰岩層が隆起し、地上に現れたものがカルスト台地の原型です。石灰岩はほかの岩石に比べて水に溶けやすいため、雨水などによってしだいに溶かされていきます。それによって次のような地形が生まれます。
■ 「カレンフェルト」 岩が溶かされてでこぼこや筋状の複雑な形になったもの。
■ 「ドリーネ」 石灰岩の溶解が進んで、すり鉢状のくぼみになったところ。巨人の足跡のよう。
また、石灰岩が地下につらら状に溶けだすと鍾乳洞となります。高知県の龍河洞は日本でも有数の規模を誇る鍾乳洞です。
カルストは一般的に保水性が悪いため、森林は形成されず草原となることが多いようです。それがかえって 壮大な眺めを作り出し、四国カルストのように牧歌的な風景を作り出すのです。
四国カルストを歩きながらカレンフェルトやドリーネを探してみましょう。自然が長い時間をかけて作り出した地形の神秘を感じられるかもしれません。
四国カルストへのアクセス |
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| 四国カルスト所在地 | 高知県高岡郡梼原町・津野町から愛媛県にかけて広がる |
| 四国カルストへのアクセス | JR須崎駅から梼原行きバス「新田」下車、天狗高原行きバス「天狗荘」下車。(*バスは本数がとても少なく、乗り継ぎも少ないため事前の確認が必要) |
| 高知自動車道「須崎東IC」から60km、約1時間20分。 | |





