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四万十川・日本最後の清流
日本最後の清流・四万十川。
四万十川は高知県不入山(いらずやま)の南東部、標高約1200メートルに源流点を持ち、山々の間を蛇行しながら流れています。四万十川は下流に近づくにつれ川幅は広く、流れは穏やかになり、山の緑と豊かに広がる川の青とが美しいコントラストを描きます。
四万十川を一層美しく見せるのは沈下橋。また、多くの生き物のすみかともなっている四万十川では、いまなおさまざまな伝統漁法が行われ、日本ならではの風情を感じさせています。日本が誇る清流・四万十川は、未来に残していきたい貴重な財産です。
四万十川・沈下橋が織り成す景観
四万十川の景観をさらに魅力的にしているのが沈下橋の存在。
四万十川にかかる沈下橋。沈下橋は川が氾濫した際には沈下するように設計された橋で、そのため欄干が設置されていないのが特徴的です。また、普通の橋と比べて川との距離も短く設計されています。
四万十川にかかる沈下橋の数は、支流も含めると全部で47にもなります。四万十川が織り成す美しい景観の中で、沈下橋の存在は欠かすことができません。欄干のないシンプルな橋だからこそそこに情緒が漂い、雄大に流れる四万十川との光景が美しいものになるのかもしれません。
四万十川では、沈下橋から子供たちが川に飛び込む楽しそうな光景や、人々が沈下橋を渡って日常的に行き来する姿などが見られ、日本ならではの懐かしい風情を感じさせます。沈下橋は美しい景観を作り出すとともに、人々の生活においても欠かすことのできない橋なのです。
四万十川・生物のすみかとして
四万十川は多くの生物にとってのすみかでもあります。
四万十川には多くの生物が暮らしています。四万十川に生息する魚の種類は150種類。吉野川と並んで日本一を誇る数字です。四万十川の澄んだ水は多くの生物にとって心地よいすみかとなっているのです。
四万十川をすみかとする生き物たちは、高知県の郷土料理にも欠かせない存在となっています。鮎やうなぎ、川海老やゴリは地元の人々に愛されているばかりでなく、全国にその名を広げています。
多くの生物が暮らす四万十川では、伝統漁法もいまだ多く見られます。代表的なものはゴリのガラ曳き漁。ロープにサザエの殻をつけ、仕掛けておいた四つ手網の中にゴリを誘い込む漁法です。鮎は友釣りや網漁などさまざまな漁法が試されますが、夏の風物詩とも言える美しい光景を作り出すのは火振り漁。松明りや電球などを火のように振って、鮎を網の方へと誘い込む漁法です。
多くの生き物がいつまでも安心して暮らせるような美しい四万十川の流れを、これからも守り続けていくことがわたしたちの課題と言えそうです。





