三原村
三原村は高知県の南西部に位置する村。周囲を四万十市・土佐清水市・宿毛市に囲まれた、人口2000人弱の小さな山村です。周囲の都市とは異なり、山林の多い高原地帯。夜は頭上で星が輝き、やがて朝日が山間から顔を出す。美しい山並みを小川が流れ、人々の笑顔が溢れる・・・。三原村には、そんな、どこか懐かしくてほっとする風景が広がっています。村の人たちが愛情を込めて育てたお米やお茶、お酒など、自慢の特産品もいっぱい。土佐硯の産地としても有名です。小さな山村・三原村には、古きよき日本の風景が今も残っているのです。
三原村観光スポット
御霊神社―椿姫の悲しい伝説―
三原村はかつて、現在の四万十市を治めた敷地氏の支配化にありました。敷地藤康は、娘の椿姫を入野但馬守の妻にすることを約束していましたが、一方で藤康は一條房冬が幼い時に守り役を務めたことがあり、房冬に椿姫を渡すことにしてしまったのです。これを聞いた入野但馬守は激怒し、敷地氏との間に争いが生じることとなりました。椿姫はその争いを止めるために自ら棺桶に入り、生き埋めになったとの伝説が残っています。御霊神社はその椿姫を祀るために建てられた神社なのだそうです。
猫神様
椿姫が可愛がっていたという猫を祀って建てられたもの。椿姫の行方がわからなくなったとき、猫は姫を探してあちこちを歩き廻ったそうです。しかし結局見つからず、疲れ果てた猫は息絶えてしまったと言われています。この猫神様には気管の病気にご利益があると言われており、子どもがぜんそくになった時などにお参りする人も多いそうです。
山の神大ユスの古木
樹高20m、周囲5m40cmのユスの木。樹齢約1000年と言われるこの木の根元には、山の神様が祀られています。昔この木に庵を結んだ吉祥院から、この木は決して切らないようにと教えられたため、村の人たちは大切に守り続けてきたということです。
三原村祭り・イベント
どぶろく祭り
<11月中旬・三原村農業構造改善センター>
静かな村が多くの人で賑わいを見せるのが、このどぶろく祭り。今では「特区」に指定された農家以外、製造が禁止となったどぶろく。そんなどぶろくを求めて、各地から4000人近くもの人が集まってきます。振る舞い酒に舌鼓を打ったら、お気に入りを見つけて買って帰りたいもの。地元の良米を使って作られたどぶろくは、昔懐かしいまろやかな風味が魅力です。他にもどぶろくを使った「どぶろく饅頭」や「どぶろくプリン」などが並び、訪れた人たちはどぶろくを心行くまで堪能できます。
三原村歴史・文化
三原村はその昔、一條家の支配下にあった地侍・敷地氏が治めていました。椿姫のなど、当時の伝説の舞台は今も多く村内に残り、大切に祀られています。ユスの大木など、山の神や川の神も今なお崇められ、自然と人が共存する村となっています。三原村は南北を標高約400m〜850mの山に囲まれていたため、大きな開発がなされませんでした。今でも村内には国道や鉄道は通っていません。そのおかげで村には昔懐かしい日本の風景が残り、村の人たちが古くからの暮らしを大切に守っています。
三原村自然・産業
三原村は高知県南西部に位置する村。北は貝ヶ森の斜面、南は今ノ山の斜面で構成されており、それぞれの山は中筋川と下ノ加江川の源流点となっています。標高約120mの高原の村。大半を山林が占め、周囲の都市とは異なる表情を見せています。そんな三原村は古くから良材の産地として知られたほか、高原の村の特徴を活かして、お米やお茶の栽培、畜産なども行われるようになっています。美味しいお米から作る地酒も評判。特に、「どぶろく特区」に指定された農家で作られるどぶろくは、県内外からの注目を集めています。また、河岸の平野部では野菜の施設園芸栽培も行われ、豊かな恵みの村となっています。
三原村特産品
土佐硯

昭和41年、この村で硯の原料となる石が発見されてから、三原村は土佐硯の村として有名になりました。三原村の硯は「土佐端渓石」とも呼ばれ、中国の端渓石にも劣らない上質な硯。約6千年前のものと言われる黒色粘板岩から作られる硯は、なめらかで繊細な下り具合。土佐硯から生まれるつややかな黒は、書道家にも評判です。
三原茶
三原村の緩やかな山地の斜面に広がる茶畑。村内のあちこちに美しい小川が流れ、澄んだ空気が自慢の三原村は、お茶の栽培にも適しているのです。さらに昼夜の寒暖差が美味しいお茶を育てる秘訣。清流がもたらす朝露は、お茶に潤いを与えてくれます。小さくてのどかな村で育った美味しいお茶。
これを飲んだら、三原村の懐かしい風景を思い出せそうです。
三原米

三原村は、県内有数の良米の産地として知られています。美味しいお米を育てるのは、三原村の澄んだ空気と水、高原の村ならではの昼夜の寒暖の差。そして何よりも村の人たちの愛情です。そんな三原村で育ったコシヒカリなどを「三原米」としてブランド化し、多くの人に知ってもらおうという取り組みが、今盛んに行われています。
どぶろく
明治32年に禁止されたどぶろく。しかし三原村では6軒の農家が「特区」に指定され、懐かしいどぶろくの味を再現させています。美味しいお米を使い、農家の方々が丁寧に作り上げたどぶろくは、まろやかな風味と豊かな香りが自慢。農家によって、お酒によって、一つ一つ異なる個性も楽しめます。口に残る米の歯ざわりも、どぶろくの魅力。三原村のどぶろくは、古きよき時代へとタイムスリップさせてくれるようです。
三原村アクセス
高知駅からJR土讃線・土佐くろしお鉄道で約1時間55分「平田駅」下車。
そこからバス、または車で10分。
高知自動車道「須崎東IC」から56号・21号を約103km、2時間。
三原村役場
■ 三原村役場所在地:〒787-0892 高知県幡多郡三原村来栖野346
■ 連絡先: TEL 0880-46-2111





