佐川町
佐川町は地球の神秘と文化の香りが漂う町。ドイツの地質学者・ナウマンによって紹介されて以来、佐川町は地質学的に重要な町として注目を集めました。多くの化石が発掘されているほか、その化石を紹介する資料館も豊富に存在しています。また、佐川町は牧野富太郎や田中光顕を輩出したことでも知られる町。牧野公園には桜が咲き誇り、県内でも有数のお花見スポットとなっているほか、青山文庫には光顕と龍馬が交わした手紙など貴重な歴史資料が展示され、注目を集めています。地球の神秘と文化の香りが漂うアカデミックな町として、今日も多くの人が訪れています。
佐川町観光スポット
佐川地質館
地質学者、エドムント・ナウマンに紹介されて以来、佐川町は地質学の町として有名になりました。その佐川町で、楽しく地質学を学べる施設がここ、佐川地質館です。入ってまず迎えてくれるのは、迫力満点のティラノザウルス。
化石や地球の歴史もわかりやすく展示されていて、子どもから大人まで楽しめます。見どころは恐竜の骨や、県内で発見されたアンモナイトの化石。それらを3Dで立体的に再現する上映会もおすすめです。
佐川ナウマンカルスト
佐川町の名を全国に紹介した地質学者、エドムント・ナウマン。そのナウマンを記念して整備された公園がここ佐川ナウマンカルスト。広大な草原に、侵食された石灰岩の白い岩肌がところどころ顔を出し、どこか異国情緒漂う雰囲気をかもし出しています。公園のシンボルは親子のナウマン象の像。はるか遠い昔にタイムスリップしたかのような気持ちが味わえます。
佐川町立青山文庫
佐川町生まれの政治家・田中光顕ゆかりの歴史資料など、県内でも有数の豊富な資料が展示された資料館。田中光顕は坂本龍馬とも親交があり、ともに薩長同盟に尽力した人物。館内には尊皇攘夷について語る二人の手紙なども展示されています。他にも山内一豊が家臣に宛てた知行宛行状をはじめ、杉田玄白の「解体新書」、高杉晋作や勝海舟の遺墨など、全国的にも貴重な資料が多数展示されている青山文庫。ちなみに、「青山」の名は光顕の雅号にちなんで付けられたそうです。
司牡丹・ギャラリーほてい
佐川町に並ぶ、昔ながらの酒蔵。土佐漆喰の美しい白壁に水切り瓦の建物が、風情漂う町並みを作り出しています。この町で歴史を刻んできたのが、高知県を代表する酒蔵の一つ、司牡丹です。淡麗辛口の味わいが全国にもファンを広げる一級品。酒造内のギャラリーほていでは、土佐の酒文化が紹介されているほか、試飲も楽しむことができます。お気に入りを見つけて、おみやげに買って帰ってはいかがですか?
青源寺
青山文庫のすぐ西側に建つ青源寺は、佐川町一帯を治めた土佐藩家老・深尾氏の菩提寺。禅寺としての風格が漂います。本堂の裏手にある庭園は県の名勝にも指定されていて、桜、ツツジ、松を背景に、浮石が一つ浮かんだ池が静かで美しい景観を作り出しています。新緑や紅葉の時期は一層美しく彩られます。
乗台寺
佐川町の市外を外れた山麓に建つ乗台寺は、佐川町最古のお寺。創建は1364年頃と言われています。県の名勝にも指定されている庭園は、土佐藩家老・深尾重忠が、妻の病気全快のお礼にと作らせたものと言われており、山裾を利用したなだらかな芝生に、松、楓、椿などの刈り込みが美しく整えられています。時の流れを忘れてしまうような、静かなたたずまいです。
佐川町祭り・イベント
瑞応の盆踊り<8月16日・瑞応寺>

県の無形文化財にも指定されている、瑞応の盆踊り。瑞応寺は、長宋我部国親の妹・理春尼が、亡くなった夫と兄を弔うために創建したと言われるお寺。その時に、亡くなった二人の供養のために踊られた盆踊りが、今なお続けられているということです。歌はコリャセ・千本・絵島・万歳・サトリテの5通りがあり、身振りや手振りがそれぞれ異なっています。古くから受け継がれてきた歴史あるお祭りです。
太刀踊り<11月1日・仁井田神社>
武士踊りとも呼ばれる佐川町の太刀踊りは、黒の袴姿に白襷を長く垂らし、手の甲に白鉢巻を結んだ踊り子たちによって行われます。その昔、壇の浦の戦いで破れた平家一族が、安徳天皇を慰めるために踊りを奉納したのが始まりだとか。演目は、始の儀・忠臣蔵・木下藤吉郎・車太刀など11通り。
こちらも県の無形文化財に指定されています。
佐川町歴史・文化
佐川町には不動ガ岩屋洞窟遺跡があり、数多くの石器や土器が発見されていることから、約1万年も前から人が暮らしていたことが窺えます。その後江戸時代には、土佐藩家老の深尾氏が一体を治め、城下町として発展させました。深尾氏は文教重視政策を用い、文化の町としての基礎を構築。さらにドイツの地質学者、エドムント・ナウマンが佐川町を地質学的に重要な町として紹介したことにより、佐川町は注目を浴びるようになり、多くの地質学者の手によって、化石などが発掘されるようになりました。田中光顕や牧野富太郎を輩出した町でもあり、歴史と文化の香りが今も強く残っています。
佐川町の人
牧野富太郎
牧野富太郎は佐川町出身の植物学者。子供の頃から植物に興味を持ち、独学で研究を続けました。日本で初めて植物に学名をつけた他、「牧野日本植物図鑑」をまとめ、「日本の植物学の父」と称された人物でもあります。自らを「草木の清」と呼んだ彼の95年にわたる生涯は、ただただ植物への愛情に満ち溢れたものでした。佐川町には牧野博士を記念して名づけられた「牧野公園」があり、桜の名所として多くの人が集まっています。
田中光顕
佐川町出身で、明治・大正時代にわたって活躍した政治家。佐川を治めた土佐藩家老・深尾氏に仕えるも、後に武市瑞山率いる土佐勤皇党に参加。その後脱藩して、中岡慎太郎率いる陸援隊に加入。坂本龍馬とも親交を持ち、薩長同盟にも尽力しました。明治維新後は新政府に仕え、さまざまな役職を経験。その後明治31年からは宮内大臣をも務めました。退職後は悠々自適に暮らし、96歳という年齢まで生きたそうです。彼の功績を示す資料は、佐川町立青山文庫に多数残されています。
佐川町自然・産業
佐川町は高知県のほぼ中央、土佐市の北に隣接し、高知市街からは約30kmに位置する町。町内を流れるのは仁淀川の支流、柳瀬川。四国山脈の支脈に抱かれた盆地の町です。気候は年間を通して温暖多雨ですが、昼夜の寒暖の差が激しいという、盆地ならではの特徴も見られます。古くから良米の産地として知られており、それにともなって清酒の醸造も盛んに行われてきました。さらには山間部を利用したお茶や果樹の栽培も行われ、佐川茶や新高梨、イチゴ、りんごなどが町の特産品として紹介されています。
佐川町特産品
佐川茶
佐川町の山地で古くから栽培されてきた佐川茶。佐川茶を作り出すのは澄んだ水と空気、南国特有の太陽の光、そして何よりも昼夜の寒暖差。佐川茶は香り・味ともに抜群で、土佐を代表するお茶として全国にも売り出されるようにもなりました。佐川町の山地の斜面には茶畑が広がり、のどかな風景を作り出しています。
新高梨
新高梨は高知県を代表する果物。ここ佐川町でも、山地の斜面などを利用して、新高梨の栽培が行われています。新潟県の「天ノ川」と、高知県の「今村秋」を交配してできたことからこの名前が付いた新高梨は、大きさが赤ん坊の頭ほどもある大きな梨。その大きさとは対照的に、味は非常に繊細。
シャリシャリとした食感と、ほどよい甘みが楽しめます。
イチゴ
佐川町は昼夜の寒暖差が大きい盆地地帯。そのため果樹の栽培に非常に適しています。中でも自慢はイチゴ。佐川町のイチゴは上品な甘さが魅力。美しい清流と南国特有の太陽も、おいしいイチゴが育つためには欠かせません。
司牡丹
全国にもファンを持つ司牡丹。高知県を代表する日本酒の一つともなっている司牡丹は、土佐の酒豪たちに愛される淡麗辛口のお酒です。すっきりとした飲み口で、料理との相性は抜群。すいすいと杯が進んでしまいます。それでいて存在感のある豊かな風味が魅力。定番から新商品まで種類豊富な中から、自分だけのお気に入りを見つけてみてはいかがですか?
佐川町宿泊施設
旅館 明清館
佐川町の静かな町並みにたたずむ旅館・明清館は、ぜひ桜の季節に泊まりたい宿。桜の名所として有名な牧野公園にほど近く、宿の周りも美しい桜色で満開になります。料理は鰹のたたきなど新鮮な高知の郷土料理が楽しめます。家庭的なぬくもりに溢れた、心あたたまる宿です。
■ 所在地: 〒789-1201 高岡郡佐川町甲1059
■ 連絡先: TEL 0889-22-1955
佐川町アクセス
高知駅からJR土讃線特急で23分、「佐川駅」下車。
高知市街から国道33号を約26km、40分。
佐川町役場
■ 佐川町役場所在地:〒789-1292 高知県高岡郡佐川町甲1650-2
■ 連絡先: TEL 0889-22-7700 FAX 0889-22-1119





