第38番札所・金剛福寺

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第38番札所・金剛福寺(こんごうふくじ)

四国最南端の岬、足摺岬。荒波打ち寄せる岬の先端に建つのが、四国八十八ヶ所霊場第38番札所、金剛福寺(こんごうふくじ)です。

金剛福寺金剛福寺は弘仁年間(810〜824)、弘法大師による開基と伝えられています。大師がここを、観音浄土である補陀洛(インド南岸にある、観音様の住む山のこと)へ通じる場所として、朝廷に奏上。大師は嵯峨天皇から「補陀洛東門」の勅額を賜り、自ら刻んだ千手観音を安置して四国八十八ヶ所霊場に定めました。

以来金剛福寺は、歴代の天皇や将軍からの保護を受けて隆盛。和泉式部が自らの黒髪を埋めて建てたと言われる逆修の塔や、源氏一門の多田満仲が建てた多宝塔など、貴重な文化財が今も残されています。

本尊は弘法大師が自ら刻んだと言われる三面千手観音で秘仏。寺宝の愛染明王像は県の文化財に指定。高さ84cmの寄木造りで、平安後期の作と言われています。同じく県の文化財に指定されている紙本着色高野大師行状図画は、弘法大師の一生を絵巻にしたもの。応永22年(1415)に描かれたものと言われており、現在は全10巻のうち、1・2・3・4・9の5巻が残っています。

約12万uという広大な金剛福寺の境内には、松やウバメガシなど濃緑の樹林が生い茂り、南国特有の雰囲気を漂わせています。毎年2月中旬〜下旬には、足摺岬のシンボル、椿の花も見もの。また、足摺岬灯台まで続く遊歩道の途中には、ゆるぎ石・竜の駒・潮の満干岩・地獄穴・龍馬ササ・亀呼岩・一夜建立石鳥居という大師にまつわる「足摺七不思議」が残されており、神秘的な雰囲気を漂わせています。

四国最南端の札所である金剛福寺は、前の札所からの道のりが約100kmと、四国八十八ヶ所霊場の中でもっとも長く、もっとも厳しいことで有名です。しかし、真っ青に広がる海と緑々と茂る緑の中を行くその道のりは同時に、旅人の疲れを癒し、煩悩を消し去ってくれるものでもあるのかもしれません。緑と青のコントラストの中を、真っ白な装束のお遍路さんが今日も行き交います。

大自然の中に建つ、四国最南端の札所・金剛福寺。長き「修行の道場」の旅は、そろそろ終わりを告げようとしています。

金剛福寺詳細

第38番札所 磋陀山補柁洛院金剛福寺 (土佐清水市足摺岬)
宗派 真言宗御室派
開基 空海
住所 土佐清水市足摺岬214-1
TEL 0880-88-0038
金剛福寺アクセス 高知駅からJR土讃線・土佐くろしお鉄道で約1時間50分、「中村駅」下車。高知西南交通バス足摺岬行きで44分、終点下車後すぐ。
・高知市街から国道56号を約164km、4時間。
・「須崎東IC」から約127km。   
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